フクロウやミミズクは、ペットとしても飼うことができます。
ですが、飼うためには犬や猫以上にいろいろな準備が必要ですし、ほかの生き物を飼うときとは勝手が違う部分もあります。
このページでは、フクロウを飼う前に知っておくべきことや、必要な準備を中心に紹介しています。
フクロウと一緒の生活について、ひとつずつ確認していきましょう。
(飼うフクロウの種類によって、別途必要になるものもあります。ここでは説明しているのはごく基本的な部分ですので、飼いたいフクロウが決まった後には、購入前にペットショップの方に改めて説明してもらうとよいでしょう)
飼う前に知っておきたいこと
フクロウは懐かない
まず最初に気をつけておきたいのは、フクロウは愛玩動物ではないという点です。
ペットとして飼うにあたり、フクロウは「人に慣れる」ことはできますが、犬のように「人に懐く」ことは基本的に無いとされています。もちろん、人懐っこいフクロウもいますが、それはフクロウという動物の性質ではなく、そのフクロウ自身の個性や性格と考えたほうがよいでしょう。
懐いてくれなきゃ嫌だ、と思うようであれば、ペットにフクロウを選ぶべきではありません。
肉食であるフクロウの餌
フクロウもミミズクも、ワシやタカなどと同じ猛禽類で、肉食が基本です。
そんなフクロウたちの餌はドライフードなどではなく、肉食ペット用の冷凍マウスや冷凍ヒヨコになります。
与える前に解凍して、消化しにくい部位(尻尾や足)をステンレスハサミなどで切り落とし、飼っているフクロウが食べられる大きさにぶつ切りにしてあげるのが飼い主の役目です。
市販の血抜きされた肉は、フクロウの餌にはなりません。マウスをぶつ切りに出来るようになりましょう。

フクロウは『トイレ』を覚えない
フクロウは、決まった場所でトイレをしません。
鳥類は空を飛ぶために少しでも体重を軽くする必要があるためか、糞はすぐに体外に出すようになっており、犬や猫のように糞を我慢して決まった場所でする……といった生態をしていません。
そのためフクロウが糞をしたらすぐ片づける、を意識しましょう。
フクロウの飼育に必要なもの
安定した収入

身も蓋もありませんが、一番大切な部分です。フクロウはお金のかかるペットです。
また、フクロウはペットの中でも寿命が長く、20年以上になる子もいます。最後まで責任を持つこと、飼い主となる自分自身の健康に気を遣うことも大切になってきます。それには、安定した収入を持つことが大事です。
かわいいフクロウと一緒に、楽しく長生きしましょう。
フクロウを診てくれる動物病院
犬や猫などと同じように、フクロウも病気や怪我をすることがあります。
そういった時にすぐに連れていける、フクロウを診てくれる動物病院をあらかじめ見つけておきましょう。
オウムやインコは診られるが、猛禽類の診療は受けつけていないという動物病院もあるので、鳥類OKの動物病院であっても確認が必要です。

飼育に適した環境

フクロウは、種類にもよりますが約20度~25度が適温の生き物です。飼育スペースで、冷暖房設備が機能することを確認しましょう。
同じように、部屋の広さも重要になります。飼い主がそばにいられるときは、フクロウを放鳥する(部屋の中で自由にさせる)のが基本ですが、その際はフクロウが羽ばたいても大丈夫なくらいのスペースが必要になってきます。フクロウは中型であっても、翼を広げると大人の身長ほどの大きさになるからです。
放鳥はフクロウの運動不足やストレス解消といった意味合いを持っているため、フクロウが気持ちよく羽を伸ばせる、気持ちのよい部屋を整えられるかどうかはとても重要です。
各種飼育用品
フクロウは基本的に、係留パーチと呼ばれる止まり木で飼育します。
飼い主が留守であったり、フクロウを見ていられないときは係留パーチとフクロウを紐で繋いでおきます。フクロウが長い時間を過ごす場所でもあるので、係留パーチは最重要の飼育用品といえます。
そのほかにも、係留パーチの下に敷くペットシーツや新聞紙、フクロウを繋ぐ紐につける留め具、水浴びのできる器、爪やくちばしの手入れ専用のニッパー、などがあります。



飼うフクロウの種類によっても必要な飼育用品は変わるため、ペットショップで必要となる飼育用品を確認し、しっかりと準備しましょう。
フクロウを購入する
フクロウやミミズクは日本にも野生のものが生息していますが、野鳥を捕獲して飼育することは法律で禁止されています。フクロウはワシントン条約の中にも取引・飼育についての項がある動物ですので、飼うときは必ず正規のペットショップで購入しましょう!
- 国内でブリーディング(ペット用に飼育・繁殖)されたもの
- 海外から正規に輸入されたもの
- 上記を繁殖させたもの
上記の3つが、飼育可能なフクロウ・ミミズクになります。
フクロウと暮らすために
フクロウは基本的に懐かない動物ですが、一緒に暮らしていくことで信頼関係を築くことはできます。
できるだけ長い時間近くにいること、毎日声をかけるなどのコミュニケーションを取ることで、フクロウは「この人は危害を加えてこない」と認識していきます。
べたべた触られることは嫌がりますので、フクロウに過度なスキンシップは禁物です。
ゆっくりと時間をかけて、飼い主とフクロウの心地よい関係を作っていきましょう。

一緒に暮らすなかでも、ふれあい方には気をつけましょう。


